「これやりたい」が形になる場所。
アイデアが混ざり合う
クリエイティブコミュニティ
東京都渋谷区上原
オーナーは、大谷省悟(おおたに・しょうご)さん。グラフィックや空間デザイン、イベントの企画運営など、幅広くクリエイティブ事業を手がける、株式会社301の代表を務めています。新卒時代から、ルームシェアをしていたマンションの一室「301号室」を拠点に、さまざまな人が集う場づくりを手掛けてきました。そこで生まれた出会いを通して、食やカクテルの世界に興味を持ち、代々木上原の「No.」ではオフィスと同じ空間で初の飲食店を運営。
代々木上原駅の南口1番を出て、目の前の坂をほんの少しのぼると「No.」と書かれた看板が見えてきます。
ビルの3階に入っている、一見スタイリッシュで気持ちのいいカフェ。しかし、ただのカフェではありません。
美味しいコーヒーを飲めるカフェであり、お酒を嗜むことのできるバーでもあり、さらにはクリエイティブオフィスでもあるんです。
運営する株式会社301は、デザインチーム。「アイディアとデザインの力で人生と仕事をひとつにする」をミッションに、幅広いクリエイティブ事業を手掛けています。まだ何者でもなかったマンションの一室「301号室」から始まり、以来拠点を移しながら、さまざまなかたちで多様な人が集う場をつくってきた代表の大谷さん。
この「No.」は、301が法人化して5年目となるタイミングでつくられた場所です。
これまでの出会いの中で繋がった、バリスタの小田政志(おだ・まさし)さんとバーテンダーの野村空人(のむら・そらん)さんが、それぞれコーヒーとドリンクのコンサルティングチームとして企画段階から参加しているという、飲食店としても本気の姿勢。
中に入ると大きなバーカウンターがお出迎え。コーヒー一杯だけの利用はもちろんのこと、昼からお酒を飲んでもOK。
同じ空間にいる者同士がきちんとお互いをリスペクトして、振舞えさえすれば、カクテル飲んでいる人の横でPCを広げて作業してもいいんです。そのために、カウンターの下には電源付きという配慮が。
全体を見渡すと、入口から奥にあるオフィスまでぶち抜きでつくられており、取引先として訪れた人でもバーカウンターやキッチンを通過する必要のある設計にしています。「BtoB」ならぬ「BtoCtoB」を体現。
キッチン側の壁にはスペースがあり、ギャラリーとしても利用できます。これは、立ち上げ当初にも関わりのあった松島大介(まつしま・だいすけ)さんが営む、『PADDLERS COFFEE』から着想を得たのだそう。
駅前に場所を構えたのは、わざわざ来るのではなく、日常の中でふらっと立ち寄れることを狙って。
特別な目的がなくても過ごせるような場所を想定しています。
その中でたまたま居合わせた人同士が出会い、「こんなことをしたい」という個人の発露からアイデアが生まれ、形にしていく。
そんな一つの営みをぎゅっと詰め込んだような場所にしたいという大谷さんの理想から、こんな空間が生まれました。
カフェバーやオフィスとしての定義を積極的にはみ出し、さまざまな人たちが混ざり合う場所。
場自体も一つの企画として捉えながら、まだ誰もみたことのないものがうごめく状態をつくり続けています。
「No.」は、いわゆるタイムシェアとしての貸し出しはしていませんが、考えや価値観に魅力を感じて、何かやってみたいことがある方であれば、コミュニティメンバーとして利用することも可能だそう。
クリエイターだけでなく、たとえばビジネスに強い人など、むしろ普段は少し離れた仕事をしている方にぜひ来てほしいとのこと。やってみたいことを抱えながら、発露する場がなくてくすぶっているいう方は、まず一度「No.」を訪れてみては?
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txt: Aki Murayama
photo: Eichi Tano
INFORMATION
イベント・撮影利用 | 1h(10:00-14:00) | 1h(14:00-23:00) | 1day |
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20,000 yen | 25,000 yen | 150,000 yen |
スチール撮影、動画撮影いずれも対応可能です。
イベント利用の場合、内容により採用可否のご連絡を差し上げます
展示利用 | 1day |
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50,000 yen |
展示内容により採用可否のご連絡を差し上げます
コミュニティメンバー利用(定期利用) | 1month |
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40,000 yen |
原則としてマンスリー契約となります。
週数日×複数ヶ月といったフレキシブルな契約も可能です。
詳細はお問い合わせください。