今回ご紹介するのは、完全予約制プライベートサロン「MILL」。
お話を伺ったのはサロンオーナーでありスタイリストの坂東 智弘さん。

中目黒駅をでて山手通り沿いを歩くこと8分。
一見すると「ここはギャラリー？」というルックのホワイトキューブが突如出現。
細いスチールサッシュでフレーミングされたミニマルアートのような外観が特徴的。

中に入ると白を基調に構成された空間に、温かみのあるダイニングテーブルやチェアが余白をもってポツンと置かれています。
壁面にはオーナーの坂東さんがコレクションした本や小物がディスプレイされており、
外からの印象と変わらず、ギャラリーのような設えです。

実はヘアサロンにあるべきサロン台などは一番奥の部屋に計画されており、
入ってすぐのこちらの空間は、施術前のお客様とのコミュニケーションや、
家族連れなど、お連れのお客様がくつろげるためのスペースとして用意したんだとか。

「家のリビングダイニングのように、一人で来てもみんなで来てもくつろげる場所をつくりました。
ものを長く大事に使っていきたいと考えているので、ダイニングテーブルも、
使い込こむことで、自分の手でビンテージに育てていけるようなものを選んでます」と坂東さん。

確かに言われてみると、ミニマルな白い空間でありながら、冷たい印象を感じないのは、
室内に置かれているものの質感や味が、柔らかさ、心地よさを産んでいるせいかもしれません。

「個人の作家さんの展示会などに活用していただけると嬉しいです。日用品が好きなので、日常に使うものを作っている作家さんたちを応援していきたいですね。」と坂東さん。