小商いやワークショップに。
住み手と使い手のセンスが行き交う、
サロンのような元ヘアサロン。
東京都品川区南大井
お話を伺いしたのは、物件のオーナーである安永さんと、物件の住人であり、設計者でもある櫻井さん。安永さんは起業支援や事業再生のコンサルタント。櫻井さんは、オンデザインでリノベーション物件を中心に建築や内装デザインに携わっています。設計は、設計事務所に務める4人で手掛け、そのうち3人が現在の住人でもあるそう。
今回ご紹介するのは、JR大森駅から徒歩10分ほどの、「minoya」と名付けられたシェアハウス。
ずっと昔からそこにあったかのような、町並みに溶け込む佇まい。 それもそのはず。こちらの建物は、永く美容院として愛されてきた場所を、外観や内装は当時の面影を残しつつ、リノベーションによって生まれ変わったスペースなのです。
お貸し出しするのは、1階の元美容室の空間。クリーム色の壁とグリーンのアクセントカラーが印象的な、レトロでかわいいインテリア。
シェアハウスの共用スペースとして、当時はなかった開口やキッチンなどの生活機能が追加されているものの、当時の美容院の内装をほぼそのまま活かしてデザインされているので、どこが古くてどこが新しいのかわからないレベルの仕上がり。
「ひと目みて可愛い!と思いました。 当時の内装のいいところは残して、新しい部分も古い部分も同じ解像度に見えるよう工夫しています。」と櫻井さん。
元美容室だった空間への愛を感じます。通り沿いのアルコーブのピンク色の壁や、角材が敷き詰められた床など、そこまで広いスペースではありませんが、こだわりが凝縮されています。
物件自体は、通りに面して大きな窓があり、窓から室内のアルコーブも覗けるので、小商いや展示利用にも良さそうです。
ちなみに美容室の設備である鏡やシャンプー台を洗面台としてそのまま残しているので、出張ヘアサロンもできちゃいます。
コンパクトな空間ですが、室内に仕切りや小上がりがあったりと、アイディア次第でいろんな使い方ができそうな空間です。
逆に、そこまで広くないので、大人数を呼んでのイベントなどは難しいかも。
「自分たちでは思いつかないような面白い使い方をしてくれると嬉しい」と櫻井さん。
撮影利用はもちろんのこと、展示会や出張サロン、少人数でのセミナーや映画鑑賞会などの使い方も面白そう。
また、住人又は女性スタッフが建物内にいらっしゃるので、女性の方も安心してご利用いただけます。
ちなみに次の「入居者さん候補」も募集しているのだそう。
今すぐに、という話ではないものの、1階で小商いをやりながら、上で暮らす、なんてライフスタイルも素敵な気がします。
小さな空間だからこそ、みんなで広い空間をシェアするのではなく、普段は家のリビングとして、あるときは借りる人たちの空間として、いろいろな使い方を受け入れる。使う人たちの活動の跡が少しずつ蓄積され、住み手と使い手のセンスが行き交う、サロンのような元ヘアサロン。
これぞ新しいシェアのかたち?!
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photo: Eichi Tano
INFORMATION
ポップアップ・小商い | 1h |
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3,300yen |
小商いやワークショップ向けのプランです。
内容により開催可否のご連絡をいたします。
撮影利用 | 1h |
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5,500yen |
デスクワーク・アトリエ利用 | 1h |
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1,650 yen |
創作アトリエなどの利用を想定したプランになります。
最低利用時間は3時間となります。
内容により利用可否をご連絡いたします。