深みのある非日常。
築140年の美しき古民家。
東京都青梅市藤橋
自動車の内装、スマホ、家電などに使われる塗料の製造や塗装を手掛ける武蔵塗料ホールディングス株式会社。
「色と機能で世界を豊かに!」をモットーに生活の身の回りにある様々なプロダクトを塗料の技術力でサポートする、
業界のリーディングカンパニーだ。
今回は、武蔵塗料さんが所有する、築140年の古民家をご紹介。
もともと懐石料理店として営まれていた建物を継承し、別用途にリニューアルするまでの暫定期間、レンタルスペースとして運営していくそうです。
場所は東京都青梅市、圏央道青梅ICより車で5〜6分。
周囲を高い塀で囲まれた大きな邸宅が住宅街の中に現れます。
では早速みていきましょう。
塀に沿って進み、エントランスの門をくぐると、美しい竹林がお出迎え。
小道に沿って竹林を歩き進んでいくと、徐々に非日常の世界に引き込まれていきます。
敷地の外側からは想像もつかないような静寂の空間です。
竹林を道に沿ってしばらく歩くと、ようやく母屋がお出迎え。
こちらの建物は築140年以上とのことですが、非常に丁寧に手入れされており、外観・内観ともに非常に美しいです。
もともとは地元の名家の私邸として使われていたそうですが、
25年ほど前から「井中居(いちゅうきょ)」という名の懐石料理屋さんとして運営されていたのだそう。
ちなみにこの「井中居」という名前の由来ですが、「井戸の中の空間」という意味だそうで、
「井戸の中のように、外界とは遮断された空間で静かにすごしてほしい」という想いが込められているそうです。
デジタルデトックスなんて言葉がある情報社会において、
「”概念としての井戸の中”に入って自ら見つめ直す場所」を25年前から提供していたと思うと、ブルッときますね。
敷地内には母屋と蔵の2つの建物があり、どちらも2階建てです。
母屋は、すべての部屋から庭を眺められる間取りになっており、大きな厨房があるのも特徴です。
少し前置きが長くなりましたが、建物の内部を見ていきましょう。
こちらが母屋の1階です。
室内から見る竹林の借景がただただ美しい。
黒を基調とした空間に、竹林の緑が映えますね。
柱や梁などの構造材を始め、全体的にスッキリ・シンプルな空間構成となっており、
ある意味どこかモダンな要素もあり、建物としても歴史的な深堀りのしがいがありそうです。
「静寂」を視覚的に表現したアートのような空間。
CMの撮影なんかにも全く問題なく使用できるクオリティです。
一番奥の角部屋は、3面に窓が設けられており、もはや庭の中にいるような感覚です。
こちらは2階のスペースです。飲食店の客席として使われていたエリアですが、こちらは後々改修が行われるそうです。
2階には本格的な規模感の厨房もあります。
厨房機器類は撤去されているのと、こちらの厨房も将来的に縮小または改装されるそうで、料理を伴ったイベントの際の「加熱以外の作業」を行うスペースとしては利用できそうです。
続いて、同じ敷地内にある蔵の方もご紹介。
こちらも非常に美しい造りになっています。
室内に入ると、横長のスリット窓から見える竹林の借景がお出迎え。竹林を横長にトリミングするセンスには脱帽です。
展示会やギャラリーのような使い方はもちろんのこと、シンクも用意されているので、ちょっとした飲食提供型のイベントなんかもできそうです。
いかがでしたでしょうか。
都心の情報過多の世界から隔絶された、深みのある非日常空間。
撮影利用はもちろん、展示会や演奏会、囲碁やお茶の大会などの文化的な利用など、様々な利用が考えられそうです。
建物のリニューアル時期はまだ明確には定まっていないため、割と長期間の会期の展示会なども面白いのではないかと思います。
枠にとらわれない使い方でも大歓迎とのことですので、ぜひお気軽にお問い合わせを。
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photo: Eichi Tano
INFORMATION
時間利用 | 1 hour(平日) | 1 hour(休日) |
---|---|---|
15,500 yen | 17,700 yen |
・最低利用時間:3時間
・ゴミの残置や汚れが酷い場合:清掃費として実費請求させていただきます。
終日利用 | 1day (平日) | 1day(休日) |
---|---|---|
80,000 yen | 96,000 yen |
・ゴミの残置や汚れが酷い場合:清掃費として実費請求させていただきます。