カメラマンと家具屋がつくる
撮影スタジオの枠にとどまらない空間
東京都目黒区目黒本町
オーナーは、写真家の石川純平さんと、幡ヶ谷のインテリアショップ「BULLPEN」を営む庄司 真吾さん、佐野 彰彦さん。領域は違えど、もともと知り合いだった3人。「撮影スタジオをつくってみたい」という共通の思いで集結し、この「Float studio」をつくりました。ちなみに、スタジオをつくるに至った最初のきっかけは、那須で過ごしていたときに夜通し語り合ったことなんだそう。
武蔵小山駅から5分ほど歩くと、住宅街のなかにガレージのような建物が。
ガラス張りの大きな扉から中を覗くと、おしゃれな家具や雑貨たちが並んでいて、一見お店のようにも見えます。
ここ「Float studio」は、カメラマンと家具・雑貨屋を営むメンバーで構成されたチームが運営する撮影スタジオ。
スタジオ勤務を経てフリーでカメラマンをしている石川さんが、光の入り方やスタジオに必要な設備などを考え、家具や雑貨の専門である庄司さんや佐野さんがプロップをセレクトして導入。
それぞれの分野で得てきたノウハウをシェアしあいながら、理想のスタジオをつくりました。
もともとは車の板金屋さんだったシンプルな建物。
窓も含めて何もない状態だったところから、まずは光の入りを考えて大きなサッシを入れました。
撮影時にバリエーションがでるように、石川さんのアイデアでサッシの素材は無垢材とアイアンの2種類に。かなり印象が変わりそうです。
また、木のサッシは全面開放が可能。スタジオ自体が路面にあるため、搬入搬出にも便利です。あとは単純に、夏に開けていたら良い風が入ってきて気持ちよさそう。
さらに天窓を開けたことで、スタジオとしては珍しいトップライト(=被写体の上から当たる光)を取り入れることが叶いました。
天井が高く壁の上側が暗くなりがちな空間でしたが、このおかげで、晴れていれば上からの自然光だけでの撮影も可能に。このスタジオならではの画が撮れるかもしれません。
他にも、ライティングを組むときを想定してコンセントの位置が考慮されていたり、チャージがすぐにできるように電圧を200Vにしたりなど、カメラマンならではの細やかな配慮が。
「BULLUPEN」の庄司さんと佐野さんが自社の製品からセレクトしたプロップも、洗練されていて種類も豊富で、さまざまなシーンの撮影に使えそうです。これ単体で欲しくなってしまうくらい、めちゃくちゃ可愛い。
家具たちのおかげでハウススタジオのようでもありつつ、片づければ白ホリスタジオのようにも使える「Float studio」。
実は撮影スタジオ以外にも、アーティストの展示やフリーマーケット、ポップアップのイベントなどにも使われているんです。元の板金屋さんの雰囲気をほんのりと残し、作り込みすぎず極力シンプルにしているのも、さまざまな用途にフレキシブルに対応できるようにするため。
スタジオと名前は付いているものの、立ち上げ当初から撮影貸しオンリーで回していくことは考えておらず、面白い企画を実現させるための場としてつくられました。そのため、Instagramのアカウントではあえて「クリエイティブスペース」と名乗っているのだそう。
撮影で借りるのはもちろんですが、この場所をいかした面白いアイデアを持ち込んでくれる方も歓迎とのこと。ローカルとの接点も大切にしているチームなので、それを踏まえたうえで何かやってみたいことがあるという方は、チャレンジしてみる価値あり!
あなたならではの「Float studio」の使い方を、ぜひ見つけてください。
–
txt: Aki Murayama
photo: Eichi Tano
INFORMATION
スチール撮影 | 1h |
---|---|
19,800 yen |
最低利用時間は3時間となります。
時間延長の場合は、1時間単位での延長になります。
延長料金は通常料金通りになります。
車など入れて撮影する場合などは、養生や掃除代を別途いただく場合があります。
ムービー撮影 | 1h |
---|---|
29,700 yen |
最低利用時間は3時間となります。
時間延長の場合は、1時間単位での延長になります。
延長料金は通常料金通りになります。
車など入れて撮影する場合などは、養生や掃除代を別途いただく場合があります。
展示会・イベント・その他 | 1day |
---|---|
ASK |
内容により採用可否をご連絡いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。